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【日本はどう戦うべき?】元鹿島監督オリベイラ「ブラジルは連携面で問題を抱えている。カギを握るのは岡崎」

text by 沢田啓明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography Asuka Kudo / Football Channel

ブラジルの戦術および予想スタメンは?

――メネゼス解任の直後、国内最大のスポーツ紙「ランセ!」が「(前バルセロナ監督の)ペップ・グアルディオラがセレソン監督就任を熱望している」と報じ、当時、どのメディアのアンケートでも60%以上の人がグアルディオラの監督就任を望みました。

 CBFのジョゼ・マリア・マリン会長が外国人監督招聘に反対したため実現しなかったわけですが、もしグアルディオラがセレソンを率いていたら成功していたと思いますか。

「スペインとブラジルとでは、フットボールの伝統、文化、プレースタイル、国民のメンタリティなどが異なる。彼が有能な監督であることは言うまでもないが、ブラジルのやり方に適応するには時間がかかるだろう」

――昨年10月に対戦したときと比べて、コンフェデでのセレソンはどう変わっていると思いますか?

「戦術的には、あまり変わらないだろう。試合の状況によって、高い位置からプレスをかけて攻めるやり方と、少し引いて守備の網をかけ、ボールを奪ってからカウンター気味に攻めるやり方を併用するはずだ。

 ただし、選手の入れ替えがありそうだ。昨年10月の日本戦では、パウリーニョ(コリンチャンス)とラミレス(チェルシー)のダブル・ボランチで、CFを置かないでネイマールとフッキが2トップの4-4-2だった。

 しかし、フェリッポンはほぼ常にCFを起用する。現在なら、ファースト・チョイスがフレッジ(フルミネンセ)だろう。コンフェデにはロナウジーニョ、カカ、ボランチのラミレスを召集しなかったから、パウリーニョとフェルナンド(グレミオ)のダブル・ボランチ。

 2列目を右からフッキかルーカス、オスカール、ネイマールとしてフレッジの1トップの4-2-3-1にするか、あるいは中盤をダイヤモンド型にして底にフェルナンド、右からエルナネス、オルカール、パウリーニョを並べ、フレッジ、ネイマールの2トップの4-4-2とするか。フェリッポンの性格からして、後者かもしれない」

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