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岡崎慎司がコンフェデで痛感した“勝負勘”の欠如。W杯へ向けての“FW”としての決意

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography,Kenzaburo Matsuoka

「今のところはシュツットガルト」

 2014年ブラジルワールドカップまでの1年間は彼自身にとっても極めて重要だ。南アフリカでスタメン落ちした苦い過去を払拭するためにも、絶対的な点取屋としての地位を確立する必要がある。そのためにも来シーズンはFWとしてゴールという結果に強くこだわるつもりだ。

「今までの自分なら引いて守ることが多かったけど、それを我慢して前で張ってみたり、勝負しなきゃいけないところでこれまでは他の選手が狙っているからと逃げてたところでも譲らず行くとか、自分がFWだというのを強く押し出していきたい。今は『中盤』っていうイメージが強いんで、それを払しょくして、FWという認識をもっと強く周りに与えたいですね」

 その戦いの舞台がどこになるのか。それは非常に興味深いところ。本人は「今のところはシュツットガルト」と言いながらも、FWで使ってくれるチームがあったらどうかという問いには「それに関しては何とも言えない」と言葉を濁した。

同じドイツのマインツへの移籍話も浮上しているが、「今、言えるのは逃げずにやるってこと。守備より攻撃に比重を置きたい」とキッパリ言い切った。

 移籍があってもなくても、岡崎の進むべき道はハッキリしている。彼ならば、コンフェデで体感したものを少しでも先へのエネルギーにしてくれるはずだ。

【了】

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