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日本が戦力差を埋めるカギとなる“コンディション”。コンフェデの経験をW杯につなげられるか?

text by 北健一郎 photo by Kenzaburo Matsuoka

カギを握る裏方スタッフの働き

河治 前回のワールドカップで躍進したドイツとガーナはグループリーグ3試合で移動距離が近く、同じような標高のところで試合をしていたんですよ。

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W杯でコンフェデの経験を最大限に活かしてほしい【写真:松岡健三郎】

 ブラジルの中でも涼しい街もあれば蒸し暑い街もある。どちらで試合をするのが日本にとって有利なのかはハッキリと言えませんが、組み合わせ抽選ではどこの国と当たるかと同時に、どこで試合をするのかも気になりますね。

河治 今回の日本はブラジリア→レシフェ→ベロオリゾンテと短期間で長距離移動を強いられました。本大会は12会場で東西南北に広がり、気候にも大きな差が出てきますが、グループごとにべニュー(開催地)の移動距離のバランスが取られる様です。

 ワールドカップはコンフェデよりも長丁場にはなるけど、移動距離や中3~4日で試合をこなす日程を考えれば、ある意味コンフェデよりは楽になるかもしれません。

 キャンプ地を選定するポイントはどこになるでしょう?

河治 グループリーグの抽選結果がわかるまでは決められないかもしれません。試合会場が南のほうになるのか、北のほうになるのかでも条件は変わってきますし。もしくは、あまり影響を受けない中間地点のようなところを拠点にするというのも一つの手だとは思いますが。

 どちらにせよコンフェデの経験を最大限に活かしてほしい。

河治 ザッケローニ監督とか原博実技術委員長のような人が表に出てくるけど、実際には表に名前が出てこないような裏方のスタッフの活躍がカギになると思います。環境面や食事面でベストな状態を作れるかどうか。

 コンフェデで経験を積んだのは監督や選手だけじゃない。そういう面ではコンフェデに出たことによるメリットは計り知れないですよ。

【了】

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