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日本が戦力差を埋めるカギとなる“コンディション”。コンフェデの経験をW杯につなげられるか?

コンフェデで日本は何を学んだのか? 結果は惨敗に終わってしまったが、収穫は大きい。何よりブラジルで試合をする経験を積めたことは今後の糧になるはずだ。大会期間中、日本代表を中心に取材した2人のジャーナリストが対談し、W杯までの課題を検証する。

text by 北健一郎 photo by Kenzaburo Matsuoka

試合会場によって環境に大きな違いが

 コンフェデレーションズカップもブラジルの優勝で幕を閉じました。今回は大会期間中にフットボールチャンネルで日本代表のレポートを担当した、サッカージャーナリストの河治良幸さんと僕の2人でザックジャパンを総括していきたいと思います。

河治 よろしくお願いします。

 現地で取材して感じることは、とにかくブラジルは広いなと。知ってもいたし、移動が大変だとか、街によって気候が違うというのは予想していましたけど……。本当に街ごとに“別の国”に来たのかと思うぐらい違いますよね。

河治 気温や湿度の差に慣れるのは大変だと思います。メディアの中にも普通に過ごしていても風邪をひいてしまう人もいました。僕らですらそうなんだから、選手はもっと大変でしょうね。

 南アフリカも割と移動距離が長かったけど、ブラジルはそれ以上ですね。

河治 南アの場合は標高の違いが盛んに言われていましたけど、今回は本当に暑さの違いにやられる可能性がある。しかもレシフェのように雨が降りやすい地域もあるから、様々な準備をしておく必要はあるでしょうね。

 そういう点では「どこをキャンプ地にするか」はワールドカップに向けてすごく重要になりますよ。涼しいところで調整していても、実際に試合をするのがレシフェとかフォルタレーザのような蒸し暑いところだったら意味がないですよね。

河治 そうですね。

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