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日本代表に足りない“勝つサッカー”。チームを変えるカギは“リーダー内田篤人”か?

text by 北健一郎 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Kenzaburo Matsuoka

「個」を強調し過ぎることの危険性

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個を強調しすぎるとバランスが崩れることもある【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 アジアカップのときと比べると個としては成長しているかもしれないけど、チームとして見たときに強くなっているかといったら……。

河治 海外のクラブで成功するために個の力をつけることは間違いなく大事。それが日本代表に還元されることも確かです。ただ、チームとしてやっていくのに個、個、個と強調し過ぎると戦い方にも迷いが生まれてしまう。

 個が強くなれば自動的にチームも強くなるかと言えば、必ずしもそうじゃない。むしろ個が強くなったことでバランスがおかしくなってチーム力が下がることだってある。

 ワールドカップまで1年間という時間を考えると、もっと組織で戦うことにフォーカスしていくべきなんじゃないかと思うんです。

河治 そこは本来、ザッケローニ監督がハンドリングしなければいけないところなんですけどね。

 本当にそうだと思います。「勝つ」ことを目標にするのか、「良いサッカーをして勝つ」ことを目標にするのか。個をレベルアップさせるのか、チームとしての戦い方を磨いていくのか。そのあたりの方針をしっかりと打ち出してほしいと思います。

【了】

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