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日本代表 11年前

ウルグアイに翻弄されたザックジャパン守備陣。吉田麻也が犯したミスとは何か?

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「地道にやっていくしかない」

 3失点目も自らのクリアを拾われてスアレスに押し込まれた。3月のヨルダン戦、コンフェデのイタリア戦に続く勝負を左右する致命的ミスを犯したのだから、もはや途中交代もやむを得ない。

 本人も「センターバックなのでいつも最後までやりたいとは思うけど、別に不満はない」とだけ言い残して、足早に宮城スタジアムを後にした。

 今季からサウサンプトンにもクロアチア代表DFデヤン・ロブレンが加入。今週末から開幕する新シーズンで吉田がスタメンで出場できる保証はない。ウルグアイ戦でのパフォーマンスを見て、ポチェッティーノ監督の彼に対する評価も厳しくなるかもしれない。

 それでも「急に改善しようとしても評価が180度変わることはないので、地道にやっていくしかない」と彼は自らに言い聞かせるように話していた。

 2011年アジアカップ優勝でザックジャパンのレギュラーを勝ち取って2年半。不動のセンターバックに成長したはずだった吉田麻也が代表キャリア最大の正念場を迎えたといっても過言ではない。この壁をいかに乗り越えるか…。今こそ彼の真価が問われる。

【了】

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