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連載コラム 11年前

W杯前に知っておくべきブラジルフッチボール。フレッジとデコの母国復帰が意味するもの

失意の帰国。しかし実は俸給は…

 フレッジは2007年のコパ・アメリカで負傷してしまった。チームに戻ると新加入のミラン・バロッシュや新星カリム・ベンゼマとポジションを争わなくてはならなかった。出場機会が失われたフレッジは2009年2月、リオ・デ・ジャネイロの古豪フルミネンセへ移籍した。

 彼は、当時25才。これから最盛期を迎えようとする年代だった。(力が落ちたから戻って来たのではないことは、今年のコンフェデレーションカップで十分に証明したことだろう)。

 フレッジがフルミネンセで手にした俸給は月43万レアル(約2150万円)。元々富裕層を支持基盤にしたフルミネンセは財政的には恵まれている。『Unimed』社という、医療分野で世界最大規模がメインスポンサーである。

 フレッジを獲得した翌2010年8月、フルミネンセはデコを獲得した。ご存じのようにFCバルセロナ、チェルシーでプレー、帰化してポルトガル代表となった中盤の選手である。デコの月収はフレッジよりも高い、55万レアル(約2750万円)だ。

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