不毛なマネーゲームの犠牲者となった本田圭佑。ミラン番記者が再び断言「カカ復帰は別次元の話。ミラン加入は確定している」

2013年09月08日(Sun)9時47分配信

text by クリスティアーノ・ルイウ photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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一線を越えたCSKAの交渉

 いずれにせよ、UEFA規則は次のように定めている。一クラブとの契約下にある選手は、同契約期限の半年前を機に他クラブとの交渉を行うことができる。したがって、これを本田のケースに当てはめれば、CSKAとの契約期限が2013年12月31日であるため、彼は今年7月1日から他クラブとの交渉を行うことが可能になっていた。これもまた周知の通りである。

 よって本田側はルールに従い、正確には7月3日、代理人ブロンゼッティを介してミラン側との最初の「公式折衝」の場を設けている。そこに一切の瑕疵はない。

 しかし、この移籍市場における正当な買い手側(および選手側)の権利をCSKA側は不当にも売り手側の交渉カードとして使ったのである。よくあることだが、その手法は一線を越えていた。

 要するに、CSKA会長ギネルがこの「本田とミラン」の接触に立腹しては、所詮は年末に契約切れで「タダ」となる選手である、ミランが獲りにきているのであれば、移籍金を取れるだけ獲れ、と。

 一方、ミラン側は「半年の本田」を200万ユーロ(約2億6000万円)と査定していた。十二分に過ぎる額である。しかし、これを“当然のことながら” CSKA側は拒否。

 私が件の記事を書いた7月12日の時点ではミラン首脳とCSKAのGM(ローマン・ババエフ)の間では「確かな合意」が交わされていたのだが、後の7月20日-24日に掛けてミラン交渉団(本田の実兄も含む)がモスクワを訪れると状況は不可解にも変化していた。この時点で、200万は400万ユーロに倍増、これがミラン側として想定し拠出可能と判断した額(上限)だった。

 そのように仕向けた上で、CSKAのGMババエフはミラン交渉団にこう述べたという。

「しかし(完全合意には)会長の承諾が必要だ」

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