不毛なマネーゲームの犠牲者となった本田圭佑。ミラン番記者が再び断言「カカ復帰は別次元の話。ミラン加入は確定している」

2013年09月08日(Sun)9時47分配信

text by クリスティアーノ・ルイウ photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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あまりにも無礼な対応

 ここで冒頭に述べた、CSKA側の不毛なマネーゲームが本格的にスタートすることになる。私の取材によれば、あの7月20日の時点で会長ギネルの意を受けたババエフが要求したのは何と1500万ユーロ。もちろん法外、到底受け入れられる額ではない。だがそれ以降も交渉の度にCSKA側は「ノー」を連発。

 7月22-25日にはその要求額がなぜか一気に500万ユーロまで下がるのだが、ミラン側としては当初の査定を容易く変えるなど出来るわけがない。こうして、この7月下旬から延々、一ヶ月以上にも及ぶ不毛なマネーゲームに過ぎない“交渉”が続くことになるのである。

 獲ろうとしているのがメッシならばともかく、今夏の交渉が不調に終わろうとも年が明ければ「0ユーロ」で獲得できる本田なのだから、そういった類の選手の交渉にこうも遊ばれてはミラン側に嫌気がさしても何ら不思議ではない。

 そんな中で、8月1日、あのガッリアーニの「CSKA会長に電話を入れることは二度とない。きれいな女性ならともかく…」の言葉が出されたわけだ。要は、そこまでして無理に獲ることはない、と。

 そして、そうこしている間にCL登録選手リストの最終提出期限(8月19日)が過ぎて行く。ミラン側の熱が一気に下がっていくのだが、それでも続けられた交渉の中で、8月23日、ミラン側はその提示額を300万ユーロとして最後の答えを要求。対してGMババエフは、「8月30日までに」と約束している。

 しかし、その8月末にモスクワから届いた回答は、なおも500万ユーロ。会長ギネルは電話にさえでない。これだけ非礼を尽くした交渉は極めて稀だ。したがって、ここですべては終了することになる。

 ミラン側が出した結論は、「OK、ならば用意した資金はカカ獲得のために使わせてもらう」。結果、CSKA側は過度な欲のために遂には1ユーロさえも手にすることはない。もっとも、CLでCSKAが勝ち進めば話は別だが。

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