不毛なマネーゲームの犠牲者となった本田圭佑。ミラン番記者が再び断言「カカ復帰は別次元の話。ミラン加入は確定している」

2013年09月08日(Sun)9時47分配信

text by クリスティアーノ・ルイウ photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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カカ復帰の影響は?

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本田はマネーゲームに振り回されてしまった【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 以上が、まさに面白くも何ともない、かつ不毛でしかないゲームの経緯である。結果として、今日9月の上旬にして言えるのは、このお遊びの犠牲となったのが他ならぬ本田自身であり、その選手の将来など何ら考慮せず単に金儲けにだけ走る者たちは断罪されねばならないということである。

 しかし哀しいかな、これが紛れもなきサッカー界の実態である。そんなことなどもはや誰もが百も承知である以上、CSKAなどはともかく、大切なのは来年1月以降の本田が一体どこでプレーできるのか。現時点で着目すべきはその一点に尽きる。

 答えは、もちろん「ミランの本田」。契約は2014年1月1日に効力を発し、2017年6月末まで続く。カカの加入(復帰)により本田のミラン入りが消滅するのではとも言われているが、そんなことはない。カカの動向と本田のそれは別次元の話だ。後者のミラン入りは確定して動くことがない。単に今回はそれが今夏から来冬へとズレただけのことである。

 また、戦術面においてカカとの共存を危惧する声も少なくはないが、それは杞憂に終わるだろう。当初はカカ(トップ下)の代役として徐々にイタリアのサッカーに馴染ませながら、しかし同時にMF3枚の内の一人としての起用も既に練られている。

 私個人としては、少しでも早くセリエAの環境に慣れるべく今夏に移籍を決めてほしかったとは思う。リーグ戦はもとよりCLでも貴重な戦力になったであろうことはもちろん、W杯へ向けて最良のシーズンを送ってもらいたいと願っていたからだ。しかしそれは適わなかった。

 とはいえ、繰り返しになるのだが、大切なのは前を見ること。言うまでもなく、来年1月以降の本田がブラジルへと続く貴重な5ヶ月をいかに良い状態で送ることができるか、である。

 ミラン側は彼を迎え入れる準備を整えている。それだけでなく、ティフォージ達も同じだ。ここミラノでは誰もが来年の1月を、本田が彼の地から解放されるその時を待っている。

 もちろん、その1月を前に再び“彼ら”が何らかを仕掛けてくることはなきにしもあらずなのだろうが。しかし、仮にそうした事態になろうとも、ミラン側としては法に則って粛々と対処するのみである。

【了】

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