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【インタビュー】大儀見優季が語る勝者のメンタリティ「今のチームは勝つために何をすべきか全員が理解していない」

text by 内藤秀明 photo by editorial staff

「一歩足を出すか出さないか」

――現在のチェルシー・レディースに関してはどう感じていますか?

「勝つために何をすべきか全員が理解していない段階にあると思います。自分自身も負けのほうが多いチームにいたことがないので、初めての経験ですね。チームとしては結果的に負け越しているんですけども、試合によっては、自分達がやろうとしていることに、少しずつ自信がもててきたりっていうのは中にいると感じています。

 それを結果に結びつけていくには、まだ相当時間がかかることだと思います。ただそれを我慢強く、やり続けていけるのかっていう部分だと思うんですけど、イングランドの人たちにそういったメンタリティがあるのかどうかっていったら、わからないないです」

――なるほど。負けが続いている、いわゆるウイニングメンタリティがない状態ですか?

「そうですね」

――ちなみに、そもそもウイニングメンタリティとは何だと思いますか?

「それは勝ちを経験しないとわからないと思いますが、うーん」

(かなり悩んで)「当たり前に、最低限やんなきゃいけないことを90分間やり通すことが出来ることと、どんな状況になっても、少しでもネガティブな思考っていうのを、どれだけポジティブに変換していけるか。

 そういう部分が一番大きな部分になってくると思います。本当に、一歩足を出すか出さないか、滑るか滑らないか、体はるかはらないか、そういうギリギリの勝負のところで戦えるか戦えないかってのが、その勝つか負けるかっていうのを左右する部分になってくる。

『小さなことに対してどれだけ突き詰めて考えられるか』っていう部分が、最後の勝敗を分ける時に、左右してくる。そういう風に自分は思っています」

――それがチーム全体に馴染んでいるのが勝つチーム?

「そうなっていくと思います」

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