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日本代表 10年前

3バックに自信を見せる長友「インテルでもやっていて好きなシステム。経験積んだし問題ない」

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「ワールドカップに出るプライドを持って戦わないといけない」

 セルビアへ移動する飛行機の中でも、スタジアムで会った時も、長友は「最初の10分はプレッシャーなしでよろしく。俺が外に出てから本気の勝負を始めてくれ」とスタンコビッチから繰り返し言われたという。けれども、つねに全身全霊を込めてプレーするのが身上の男が手加減をするなどありえない。

「セルビアの雰囲気としては、スタンコビッチの引退試合ということで、お祭りみたいな感じになっているかもしれないけど、僕らは(ワールドカップ)本大会まで残り少ない試合。どれだけ集中して自分たちができるのかを示したいですね。

 僕らはワールドカップに出るプライドを持って戦わないといけない。セルビアが出られない分、内容でも彼らより劣っているようじゃ、僕らもプライド的に傷つく。『日本がブラジルへ行くんだったらしょうがないな』って思われるような、そういう試合をしたいと思いますね」と長友は勝利への強い意欲を露わにした。

 ミハイロビッチ監督が「コンフェデレーションズカップの日本とイタリアの試合を見たが、最初の60分は素晴らしかった。日本は勝利できなかったが、素晴らしい組織力を見せてくれた」と絶賛したような内容で90分間戦い、勝利をモノにするのが長友の理想だ。そのためにも、まずはメンタル面で強気の姿勢を見せることが肝要だと考える。

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