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本田圭佑 10年前

決定機逸しチームは敗れるが――。マンC戦で本田が世界に見せつけたトップレベルのキープ力

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

あっさり逆転を許す。試合終盤、本田にビッグチャンスがあるも…

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本田は左足で強烈なシュートを放つものの、GKハートに阻まれ、結局スコアは動かず【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 しかし直後の34分、左サイドからのシルバがクロスをあげると、CSKAのセルゲイ・イグナシェヴィッチがクリアし損ねる。そのこぼれ球をセルヒオ・アグエロがきっちり詰めて、試合を振り出しに戻す。

 時間は進み、前半はそのまま終えるかと思われた42分、シティは右サイドでボールを持ったシルバのネグレドへの横パスでペナルティーボックスへ侵入する。

 するとCSKAのDFの詰めが甘かったのもあり、ボールを受けたアルバロ・ネグレドはあっさりとターンすると、すかさずファーにいるアグエロにアウトサイドでクロスを送る。そのボールはアグエロのヘッドでゴールに流しまれ、シティが逆転に成功した。

 後半は、お互いにいくつかのチャンスを作るが、スコアは動かないまま時間は刻一刻と終了に近づいていく。しかし試合終了間際の93分にはCSKAに決定機が訪れる。左サイドでムサが競ったこぼれ球を、攻め上がっていたDFアレクセイ・ベレズツキーがクロス。

 それをシティのマティア・ナスタシッチがクリアミスすると、ボールはファーに流れてフリーの本田の足下に。巧みなトラップから本田は左足で強烈なシュートを放つものの、GKハートに阻まれ、結局スコアは動かず試合は終了した。

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