香川真司がマンUから移籍しない5つの理由

2013年11月08日(Fri)12時32分配信

シリーズ:フットボール母国の神髄
text by 森昌利 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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今季初めに「干された」理由

 まあ、移籍という話題は、噂するにはこれ以上面白いことはないし、新聞にとっては読者の関心も集められる。もちろん、英国にいる日本人記者としては、「香川」という名前が出た以上、媒体の信用性に関わらず、日本にリアクションを送らなければならない事情もあるだろう。だからどうしても、「英国のなになにという媒体によると」という形で、細々とした香川の移籍記事が日本で報じられてしまうのだ。

 それでは本当のところはどうなのか。英国で「Anything can happen in football」(フットボールではなんでも起こりうる)という表現がある。

 これは「サッカーにおいてはどんな夢でも叶う」というポジティブなニュアンスもあるが、「サッカー界では何が起こるか分からない」という意味もあり、移籍に関して訊かれた選手、監督がよく口にする表現でもある。もちろん、香川が絶対にユナイテッドを離脱しないとは断言できない。しかし現時点で、香川移籍の兆候はないと見ている。

 移籍には、マーケット上におけるその選手の需要と供給の度合いという、ビジネス的な側面も大きい。その点、元恩師のクロップ監督やボルフスブルクのクラウス・アロフスSDからすでにラブコールがあるように、香川が獲得可能なら、欲しいというクラブは少なくないだろう。

 しかも今の段階で欲しいと言うだけならタダである。しかし本来移籍の絶対条件は、本人が出たいか、監督が「不要」とするか、この2つだろう。僕は今のところ現場にその気配はないと感じる。

 確かに今季開幕当初、香川は「干された」と言っても過言ではないほど、試合に出られなかった。しかしその理由ははっきりしている。コンフェデ杯出場というハンディがあったことだ。

 今季、新監督が就任して、昨季からのつながりがなくなり、ブラジルで行われたコンフェデ杯に出場して今季出遅れた選手は香川だけではない。ユナイテッドの同僚ではメキシコ代表FWエルナンデスがそうだし、チェルシーではモウリーニョ監督が復帰し、昨季のチーム得点王だったマタが、ブラジルで決勝まで戦っておかげで今季試合に出られなくなった。

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