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81%の国民がW杯ベスト16を予想するが――。FIFAランクはブービー、攻守に課題。韓国代表の不安な現状

text by 呉承鎬

復活が期待されるパク・チュヨン

81%の国民がW杯ベスト16を予想するが――。FIFAランクはブービー、攻守に課題。韓国代表の不安な現状
韓国基本フォーメーション

 就任直後こそ4試合連続で勝ち星を上げることができなかったが、ブラジルとの親善試合を終えてからは上昇気流を掴んだ。ブラジル戦後、監督、選手ともに口にしていたのは、“自信”の二文字。実際に続くマリ戦を快勝し、11月には強豪スイスを2-1で下すなど、一定の結果を残している。

 そのホン監督就任以降、韓国代表は10回のAマッチを消化。ロースコアの試合が目立ち、どちらかといえば守備重視のスタイルと言えるが、無失点で終えた試合はわずか3試合のみ。

 攻撃陣も、ソン・フンミン(レバークーゼン)、イ・チョンヨン(ボルトン)、ク・ジャチョル(ヴォルフスブルク)とタレントこそ揃っているが、未だに手探りといった感が否めない。そうなると注目は、中盤のキ・ソンヨン(サンダーランド)か。

 非凡なテクニックとパスに定評があり、どんな相手にも物怖じしない精神力も兼ね備えている選手だ。彼が中盤の要となってゲームを組み立て、両サイドのソン・フンミンとイ・チョンヨンが崩し役に…というのが、攻撃パターンになる。

 とはいえ、ゴールゲッターが定まらず、ワントップの起用選手が流動的なことも気がかりの一つ。復活が期待されるのは、予選7試合で6ゴールと結果を残したパク・チュヨンだ。現在、所属するアーセナルからは戦力外となっており、代表にも招集されていない。

 しかしホン・ミョンボ監督の信頼は厚く、9月にイギリスを訪れた際も二人は話し合っている。パク・チュヨンの代表復帰に対してホン監督は、「私の意志というよりも、本人の意志が重要だ。パク・チュヨン本人が代表復帰に向けた強い意志があることは確認できた」と明かしたこともあり、今後の動向を注視したい選手だ。

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