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かつての“未開の地”が挑む“サッカー大国”への道。クリンスマン監督はW杯でアメリカを躍進させることができるか?

text by 池田敏明

狙うのは強豪への仲間入り

 就任以降、1年間で13試合の親善試合をこなして戦力のテストと戦術の浸透を徹底したかいあって、予選3次ラウンド、最終ラウンドともに危なげない戦いを続け、堂々の首位で本大会出場を決めた。

 最終ラウンドの最終節パナマ戦では、後半ロスタイムに2ゴールを奪って逆転勝利を飾り、大陸間プレーオフへの出場権を対戦相手のパナマから瀕死の状態にあったメキシコにプレゼントするというドラマも演じてみせた。

 チームは既に北中米カリブ海地区のレベルを超越している。目指すは世界の強豪の仲間入りだ。ブラジルW杯では決勝トーナメント進出が最低限のノルマ。飽くなき向上心を備えた指揮官は、恐らく遥かなる頂を目指しているはずだ。


担当記者による分析
目標:ベスト8
ノルマ:ベスト16

【了】

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