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不要論は多いが――。「ファルカオ、1月移籍はでっち上げ」、現地記者がモナコのエース残留を断言

text by 小川由紀子 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

現地記者の見解。1月移籍はあるのか?

 現地紙『ニース・マタン』紙のモナコ担当記者、マテュー・フーレは「ファルカオの怪我は事実も事実。監督との不仲も、1月の移籍もありえない」と一蹴する。

「重要なW杯を前に移籍などして、かえって調子を落とすようなリスクは犯すはずがない。彼はここで、落ち着いた環境でW杯に向けての調整をすることを望んでいるからね」

 ファルカオだけでなく、モウティーニョ、ロドリゲスら、今季加入した外国人プレーヤーたちはみな現状に満足しているという。もとより、モナコという土地の住み心地は最高(なはず)だ。このクラブに所属する外国人選手が住環境について不平をもらしているのは聞いたことがない。

 ロドリゲスなどは、フィアンセがお隣のクラブ、ニースに所属する同胞のGKオスピナの妹で、家族くるみの付き合いもあり、プライベートも充実した快適な暮らしをしていると、オスピナと親しい南米メディアの特派員から聞いたばかりだ。

「今回のファルカオの一件は、完全にメディアのでっちあげ」とフーレ記者はなかば呆れた様子だったが、たった一度の途中交代、その後の欠場でこのような噂になってしまうのは、鳴りもの入りで入団したスーパースターを品定めすると同時に「ファルカオ級のストライカーが、なぜフランスリーグに?」という思いがあるからでもある。

 今季、首尾よくチャンピオンズリーグ出場権を手に入れ、欧州の強豪と戦う舞台へと格を上げれば、それも変わってくることだろう。

 この1月には、コートジボワール代表のFWトラオレを、ロシアリーグのアンジ・マハチカラから獲得した。日本がW杯で対戦する2国の攻撃手が揃ったモナコ。後半戦はより注目していきたい。

【了】

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