不要論は多いが――。「ファルカオ、1月移籍はでっち上げ」、現地記者がモナコのエース残留を断言

2014年01月15日(Wed)12時43分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography
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エースがいるとバランスが崩れる?

 彼が63分に退いた第14節のナント戦から、欠場していた18節までの5試合で、5戦5勝、しかもすべてがクリーンシートの今季ベストの戦績を挙げたことがその発端であり、『sans Falcao mieux』(ファルカオ ナシ ベター)とシンプルに打ち込んで検索をかけると、「彼が不在時の方が、モナコのパフォーマンスはよいのでは?」と穿つ記事が山のようにヒットする。

 実際に試合を見ると、ファルカオがいる時のほうがモナコは断然脅威だ。向かい合った相手の手に鋭い刃物が握られていて、いつ何時振り下ろされるかわからない、といった恐ろしさと対峙しているような緊張感が対戦相手にはある。

 しかし彼の周辺でゲームの厚みが増しているのも事実。どこかに比重がかかりすぎるチームは、その部分が機能すれば易々と勝利を手に出来るが、逆の場合は手詰まりになりがちで、それが全体のバランスを崩すことにつながる。

 そういえば、W杯のグループ抽選でコロンビアが日本と同組になったのを受けて、代表のDF吉田麻也に感想を尋ねたときも、「確かにファルカオには、(ウルグアイの)スアレスみたいな怖さがある。

 でも、11月の親善試合のベルギー戦をテレビで観たときは、彼が退いた後半のほうがチーム全体のバランスが良かったような印象を受けた」と話していた。

 そこで思い出すのが昨年のPSGだ。イブラヒモビッチが入団した昨シーズン、各国リーグで得点王に輝いた巨砲は、開幕直後から面白いように点を獲りまくった。しかしその一方で、周囲の選手には、どこかプレーに遠慮が見られた。

「イブラのプレーの邪魔をしてはいけない」と気を使いながら動いている、といった感じがありありと出ていたのだ。

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