フットボールチャンネル

本田圭佑 10年前

現地2紙がチーム最低点。「火星から来た」「右に流刑」「髪が目立つだけ」とイタリア独特の表現で本田を酷評

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「鳥かごに入れられたように息苦しそうだった」

 一方、ライバル紙の「コリエレ・デロ・スポルト」は平均的な『5.5点』という評価。試合当日に採点したフリオ・フェデーレ記者の『5点』よりやや上昇した。最低点はロビーニョの『4点』だった。

「右サイドに流刑された。試合当初は素晴らしいアイディアもなく、ボールをほとんど触っていなかった。ハーフタイム後より、ゲームに入っていた」

 パッツィーニを1トップにした攻撃的MF3枚の右サイドで見せ場を作れなかった本田は「流刑」という表現を用いられた。

「トゥット・スポルト」はチーム単独最低の『4.5点』。寸評はどこよりも手厳しいものだった。

「この日本人には悪夢の夜だった、髪の毛が目立つだけでそれ以上何もなかった。(トリノの)モレッティは常に持続してマークし、鳥かごに入れられたように息苦しそうだった。ピッチから消えていた」

 派手なヘアースタイル以外に見るべきものはなし。「背番号10」という大役を自ら担ったエース候補はゴールなどの結果も出せず、こんな酷評をされても反論できるプレー内容ではなかったのかも知れない。名門の低迷にいら立つメディアの本田に対する目は日増しに厳しくなっている。

 次節は9日の敵地ナポリ戦。ミラン加入後、初めての強敵相手に、本田は真価を問われることになりそうだ。

【了】

関連リンク

フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日
サッカー戦術サミット 一流フットボーラーがリアルに語る「個」の戦術論

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top