「チームメイトたちは金星から来たが…」
1-1のドローに終わった1日のセリエAトリノ戦から一夜明けた2日イタリア地元紙のACミランMF本田圭佑に対する評価は3紙中2紙がチーム最低という酷評だった。
後半44分までプレーした本田だが、イタリア最大紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はMFロビーニョ、DFボネーラと並ぶチーム最低の『5点』だった。これは試合後すぐに本田のプレーを分析したアレッサンドラ・ボッチ記者の『5.5点』を下回る。
寸評欄の見出しは「本田、火星人」。
「チームメイトたちは金星から来たが、彼はその逆で、火星から来た。周囲からあまり理解されていない。燃え上がるようなデビューの後は、静止の時期を過ごしている」という寸評だった。
火星と金星という表現はガゼッタのみならず、イタリアでもしばし使われるレトリックだが、本田がミランのサッカーに融合できず、ピッチ上で浮いているような状況を意味している。
本田のシュートは4本。パスの成功率は37本中33本で89%。ボール奪取は2度と分析されている。
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