昨季4冠も1年で退団。INAC神戸・石原孝尚前監督はなぜアメリカへ挑戦するのか?

2014年02月15日(Sat)9時32分配信

text by 馬見新拓郎 photo Takuro Mamishin
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選手たちの意識の高さ

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選手からの意見を尊重【写真:Takuro Mamishin】

――そのチーム練習以外の取り組みは、非常に興味深いところです。

「例えば新卒選手はいきなりプロ生活が始まるので、10時30分の練習だったら、9時30分に練習場に来ればいい。家が近い選手は9時起床で間に合うんです。そんな選手は、午前練習後にコンビニで昼食を済ませてしまったりみたいなことがあり、サッカー選手の生活ができていませんでした。

 それを知った周りの選手が『そんな生活は本人のためによくない』ってスタッフに伝えてくれて、新卒選手には毎日弁当を作らせ、管理栄養士の資格を持つ千葉弘樹GKコーチが毎日、弁当をチェックしてくれていました。8時30分の体幹トレーニングの前に弁当を作るためには、さらに早起きしなければいけませんから」

――選手から様々な指摘の声が挙がる関係性はもとより、チームの対応の早さにも驚きです。

「僕はサッカーに関する知識はあると思いますが、こういった発信は、実は選手からです。これは僕の監督としての評価に関わるのかもしれないですけど、もし選手からいい意見が出たら、すぐに何かを変えて、選手にフィードバックさせてきました。

 例えば土曜日に公式戦があって、次の公式戦は日曜日という時がありました。僕は公式戦から一週間ごとのコンディションとメンタルのサイクルが大事という考え方なので、普通のサイクルより1日多いわけです。

 そこで僕が普段より多い1日を、リカバリーの意味で試合組を軽めのトレーニングにしようとしたんですが、ある選手から連絡が来て『休んでる場合じゃない』と言うわけです。週末の試合に向けて、僕は最適だと判断したんですが、選手たちの意識はさらに上をいっていたんです」

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