昨季4冠も1年で退団。INAC神戸・石原孝尚前監督はなぜアメリカへ挑戦するのか?

2014年02月15日(Sat)9時32分配信

text by 馬見新拓郎 photo Takuro Mamishin
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電撃的なアメリカ挑戦

――石原さんのINAC退団が発表された時、男子サッカーに戻るのではと思うファンもいたと思いますが、アメリカのナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL) に所属するスカイブルーFCのコーチ就任が発表されました。

「男子サッカーは劇的に変わった時期から、今は地道に一歩ずつ進んでいく時期に来ていて、もちろん男子サッカーも興味はあります。それより女子サッカーは今、変動の時じゃないですか。

 2011年ドイツ女子W杯、2012年ロンドン五輪で大きな注目を集め、2020年東京五輪を控える今、日本女子サッカーはどう進んでいくのか問われています。環境が整っていない分、大変なことも多いけど、逆に考えるとそれは本当にやりがいがあるし、おもしろいところでしょう」

――INACで翌シーズンも指揮するという選択肢もあったのですか?

「はい。スカイブルーからのオファーがあるまでは、確かに来季のINACは主力が抜けそうな一方、若手はチャンスのシーズンだと展望していました。1年だけINACで監督をして4冠を獲った、だけではなく、もう1年やることで監督として本当の実力が得られるとも考えました。でもアメリカで指導できるチャンスが出てきて、悩みましたがそこにチャレンジしたいと思ったんです」

――そのコーチ就任の経緯を教えてください。

「きっかけは、2年前にスカイブルーが来日してINACとプレマッチを戦った時です。僕はINACのコーチだったんですが、その時にジム・ガバラ監督と出会い、互いにリスペクトしながら連絡を取り合う仲でした。

 そして今回、僕のことを思い出してくれてジム監督から連絡があり『空席になったコーチにどうか?』とオファーをくれました。来季のINACも楽しみでしたが、2013年とは違った挑戦を選びました。スカイブルーはアメリカ女子代表主将ランポーンなど代表選手が多く所属するチームです」

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