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名将カペッロ、ロシア代表に同姓同名の選手を誤って招集

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

どうして起こったのか?

 2008年から約4年にわたりイングランド代表監督を務めたカペッロ氏は、12年からロシアを指揮。14年ブラジル・ワールドカップの欧州予選ではポルトガルを抑えて首位通過で日韓大会以来12年ぶりの本大会へと導き、本大会では「最も簡単な組」と称されるベルギー、韓国、アルジェリアと同じH組に入った。

 イングランド代表でもFWウェイン・ルーニーやスティーブン・ジェラードの発音に苦しんでいたカペッロ監督だが、このほどリストアップした23人の代表メンバーにテレクのDFアンドレイ・セミョノフを招集するはずが、ロコモティフ・モスクワの2軍にいる同姓同名の選手を入れてしまったという。

 ロコモティフは公式サイトでセミョノフの代表入りを伝えたが、直後にロシア協会から訂正と謝罪が入れられた。

 間違えられたU-21ロシア代表のセミョノフが、「僕はロシアのユースで1年経験があるだけだから、何と言っても驚いた」と話すと、正式招集されるセミョノフも「代表でのプレーはみんなの夢だし、自分の名前を見て驚いた」と同じようなコメントを発した。

 これまでに欧州最高峰のクラブ、レアルマドリー、ACミラン、ユベントスなどを指揮し、監督としては申し分のない経歴を歩んできたカペッロ氏だが、67歳となった今、監督引退の日も近づいてきたのかもしれない。

【了】

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