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モイーズは審判に舐められている――。ホームでPK3回与えマンU惨敗、現地では威圧感なき指揮官への解任論も

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

マンUホームで2回以上PKが与えられるのは史上初

 一方、モイーズ監督は試合後、次のように話した。

「審判の判定とPKに左右された試合を分析するのは難しい。いくつかの判定は正しかったし、いくつかは間違っていた。我々にとって厳しい日になった。1点を追う後半開始直後に喫した2度目のPKは、大きな壁を作ってしまった。予期せぬ試合展開だったし、選手たちは調子が良かったが、リバプールを倒せるだけの力がなかった」

 さらに、リバプールはユナイテッドを上回っていたかと聞かれると、「相手の方がいいプレーをしていた。判定も相手に有利なものが多かったし、相手は重要な局面でPKを得た」とあっさり敗けを認めた。

 ユナイテッドのエース、ルーニーはクラブ公式サイトで、「僕のフットボール人生で最悪な一日だった。確かにリバプールはいいプレーをしていたけど、結果は受け入れがたい。誰もホームでこんな形で負けたくはない」と落胆した。

 昨季、第29節を終えた時点でユナイテッドはリバプールと勝ち点29差をつけて首位を快走していたが、現在は立場が逆転し、14差をつけられている。

 ユナイテッドのホーム、オールド・トラッフォードで2回以上のPKが与えられるのは史上初のことで、アレックス・ファーガソン前監督が有していた審判団への威圧感はすっかり消え失せ、モイーズ体制が審判からも舐められ始めた事を意味した。

 ユナイテッドは、この悪い流れの中で19日にホームで行われるオリンピアコスとのチャンピオンズリーグ16強第2戦(第1戦は0-2で敗北)に臨まなければならない。

 一方、15日のミラー紙では香川が古巣ドルトムントのドイツ代表MFマルコ・ロイスとトレードする可能性が報じられており、チームだけでなく出場機会を失っている香川周辺も再び騒がしくなってきた。

【了】

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