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香川真司 10年前

“ボランチ”香川、最大のライバルはエレーラ。ローマ戦及第点も、もっと自らの武器を。ファン・ハールの下、新たな可能性に賭けるか

米国で行われているプレーシーズンのカップ戦「インターナショナル・チャンピオンズカップ」。マンチェスター・ユナイテッドは、ローマと対戦して3-2で勝利を収めた。後半からセンターハーフとして出場した香川は十分なアピールが出来たのだろうか?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

2戦連続の3-4-1-2。W杯では安定も、ユナイテッドではCBに不安

“ボランチ”香川、最大のライバルはエレーラ。ローマ戦及第点も、もっと自らの武器を。ファン・ハールの下、新たな可能性に賭けるか
ルイス・ファンハール監督【写真:Getty Images】

 オランダ代表を率いたW杯から2週間、ルイス・ファン・ハール監督は早くもマンチェスター・ユナイテッドでの2試合目に臨んだ。

 日本時間27日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップのローマ戦。ファン・ハール監督は、引き続き3-4-1-2のシステムを採用。先発は以下の通り。

 GK:サム・ジョンストン
 CB:フィル・ジョーンズ、ジョニー・エヴァンス、テイラー・ブラケット
 WB:(右)アントニオ・バレンシア、(左)リース・ジェームズ
 CH:トム・クレバリー、アンデル・エレーラ
 トップ下:フアン・マタ
 FW:ウェイン・ルーニー、ダニー・ウェルベック

 立ち上がりから完成度はまだまだ低く、高く設定したDFラインの裏を突かれたり、ビルドアップの状況でパスミスを犯してピンチを招くシーンもあった。

 ブラジルW杯のオランダ代表では、ロン・フラールやステファン・デ・フライが高い集中力を見せて安定した守備力を発揮。ユナイテッドの現状では、上記のCB3選手からブラケットに代わってクリス・スモーリングが先発するはずだが、彼らは決して集中力が高いとは言えず不安が残る。

 高く設定したDFラインの裏をオフサイドで対処するのであれば、完璧なラインコントロールも必要となるため、今のままでは少々厳しいかもしれない。フラールやマッツ・フンメルスの獲得を狙っていることが報じられているが、補強は必要だろう。

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