フットボールチャンネル

アジア 10年前

磐田でデビューし、オランダで経験を積んだカレン・ロバートインタビュー。タイで奮闘、目標はACLで日本凱旋

text by ASEAN FOOTBALL Link photo by SuphanburiFC

ブリーラムはステップアップに最適

20141017_culen3_getty
二桁ゴールを目指すカレン【写真:SuphanburiFC】

――では、練習の内容などもきっちりしていますか。

「正直、練習メニューについては、あまり意味がないんじゃないか、と思うようなメニューがけっこうあります。ただ、ブラジル人のテクニカルがいて、その人がしっかりスカウティングしているので、そういうところはきっちりしています。パスの成功率とか細かいデータを渡してくれてちゃんと分析もするし、日本と変わらないクオリティですね。場所は田舎で何もないですけど、総合的にはいいクラブなんだと思います」

――日本の選手に相談されたら、タイリーグは勧められるリーグですか。

「バンコクのチームなら、問題なく勧めますよ。ただ、本当に成功したい、本気でタイでステップアップしたいならブリーラムを勧めますね。場所は田舎だけど娯楽がないからサッカー漬けになれるし、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)に出場できる可能性も非常に高い。若いうちにACLに出たらけっこういいステータスになるし、いい経験にもなる。あとは、チョンブリーFCですね。“第二の平野甲斐”(注:平野は今季、ブリーラムからセレッソ大阪へ移籍)を生むとしたら、この2チームくらいじゃないですかね。他のチームは、若い子にはあまり勧めないかもしれません」

――現在、スパンブリーFCはタイFAカップで準決勝進出。まだ来季の出場枠は発表されていませんが、このタイトルを取ればACLにつながる可能性もあります。

「もともとウチの会長はこのタイトルを目指していて、それが現実味を帯びてきているのでぜひ獲りたいですね。僕は会長のことが好きなので、会長の夢を叶えてあげたいという思いはあります。日本のことをよく言ってくれるし、自分が悪いことをした時でもいつもかばってくれる人なので」

――最後に、今季はもう残り少ないですが、今後の目標を教えてください。

「まず今季は残り6試合、あと3点取って二桁ゴールしたいと思っています。それからFAカップのタイトルを獲って、もし来季、ACLで日本に凱旋できたら最高の形ですね」

【了】

記事提供:ASEAN FOOTBALL LINK

プロフィール

カレン・ロバート / Cullen Robert
2004年、市立船橋高校からジュビロ磐田に入団。2010年にロアッソ熊本に移籍した後、2011年シーズンよりオランダ・VVVフェンローでプレー。2013年終盤よりタイプレミアリーグ スパンブリーFCに所属。

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

サッカー好きほど知らない戦術の常識
一流フットボーラーがリアルに語る「個」の戦術論

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top