フェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】
今夏チェルシーから2年間のローン契約でミランに加入したフェルナンド・トーレスだが、半年でイタリアでの挑戦を終えることになるかもしれない。
英紙『ミラー』が11日付けで報じたところによれば、トーレスとミランは現行の契約を解消し、1月に慣れ親しんだプレミアリーグへ復帰する見込みとのこと。
しかし、移籍元のチェルシーはジエゴ・コスタ、ディディエ・ドログバ、ロイク・レミの3人以上にストライカーを抱えるつもりはなく、そのまま他のプレミアリーグのクラブへと貸し出すことになるようだ。
2011年1月にリバプールから約5000万ポンド(約93億円)の移籍金でチェルシーに加わったスペイン代表ストライカーは、4シーズンで110試合に出場したが、わずか20得点しか決めることができなかった。
昨季は28試合出場5ゴールと完全に期待を裏切り、ジョゼ・モウリーニョ監督の下では構想外となっている。さらに、ミラン移籍後は10試合で1ゴールしか挙げられていない。
ミランのフィリッポ・インザーギ監督はストライカーにジェレミー・メネズを起用し、「0トップ」のような形で戦うことを好んでおり、交代のファーストチョイスはジャンパオロ・パッツィーニとなっている。
また、トーレスに支払っている年俸が成績に見合ったものではなく、ミランにとって重荷となっているようだ。
イタリアサッカー界に精通する記者は「監督、メディア、サポーター、すべての評価が低く、本人も馴染めていない。契約打ち切りは十分にありうるのでは」と分析している。
シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長もお気に入りだったトーレスを諦め、アーセナルのホエル・キャンベル獲得に興味を示していると言われているが、冬の移籍市場でどのような動きを見せるのか。スペイン代表の元スーパースターの動向が大きな影響を及ぼしそうだ。
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