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アジア 9年前

広州恒大、青天井の欲望。八百長で2部降格からアジア王者へ。金満クラブが目指し続けるベスト

text by ポール・ウィリアムズ photo by Getty Images

功労者を更迭し、マルチェロ・リッピを招聘

広州恒大、青天井の欲望。八百長で2部降格からアジア王者へ。金満クラブが目指し続けるベスト
広州恒大の監督に就任したマルチェロ・リッピ【写真:Getty Images】

 広州恒大が甲級リーグの対戦相手を圧倒して中国超級リーグに昇格したことは驚きではなかった。広州恒大地産集団はチームに資金を注ぎ続け、アルゼンチン人のコンカと世界有数の高額年俸契約を交わしたことは世界的な話題となった。

 中国サッカー界には新しい選手が流入し、国内試合のレベルは高まった。彼らを追うように外国人選手が集まり、地元選手のプレーも向上した。

 広州恒大は2011年に4試合を残して中国超級リーグの初タイトルを戴冠すると、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得。中国国内での成功を着実に収める一方で、彼らはアジアでの戦いを見据えていた。

 クラブはACL初出場だったにもかかわらず、大会初戦で前年準優勝の全北現代モータースを韓国で5-1と打ち負かし、アジアに大きな余波を起こした。格下と思われたブリーラム・ユナイテッドにホームで負けた以外は、グループステージの残り試合で相手を圧倒した。

 彼らはさらなる高みを目指し、長期間の交渉の末、マルチェロ・リッピ監督を招聘。イ・ジャンスー監督も成功を収めたが、イタリア人のワールドカップ優勝監督がチームを率いることとなった。クラブは栄光のために冷酷な決定を厭わず、たとえ偉業を成し遂げて監督だとしても、彼らは常により良い結果を求めた。

 リッピ監督はクラブを準決勝まで進めたが、アル・イテハドに敗戦。順調に来ていたチームにとっては痛手ではあったが、その一件は彼らをよりハングリーにした。そして、広州恒大は中国超級リーグのタイトルを再度獲得した。

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