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ウェルベック、EURO予選で欧州トップのゴール数を記録。一方のアーセナルでは…

text by フットボールブルー photo by Getty Images

ウェルベック、EURO予選で欧州トップのゴール数を記録。一方でアーセナルでは…
イングランド代表のFWダニー・ウェルベック【写真:Getty Images】

 イングランド代表でダニー・ウェルベックが好調だ。EURO2016予選グループEの5試合で6ゴールを記録している。この数字は欧州のあらゆる選手を上回るものだ。北アイルランドのカイル・ラファティとドイツのトーマス・ミュラーがそれぞれ5得点で2位につけている。

 元マンチェスター・ユナイテッドのウェルベックは、2011年にデビューしてから31試合に出場して12得点を記録している。大事なスイス戦の勝利や、スロベニア戦でも2得点ずつを奪い、サンマリノ、リトアニアとの一戦でもそれぞれ1得点を挙げた。

 一方で、ウェルベックはアーセナルでの30試合で8得点のみに終わっている。そのうち3得点はガラタサライ戦でのハットトリック。好パフォーマンスを見せるときもあるが、ウェルベックはフィニッシュの弱さを批判されてきた。

 この違いを説明する理由の一つは、イングランドの対戦相手の力にあるかもしれない。スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)が戦ってきた相手は、アーセナルがプレミアリーグ全般で対戦する相手よりも力が劣る。

 イングランドが対戦してきた中で、FIFAランクのトップ50に入るのは、12位スイスのみ。イングランドはここまでの5試合で全勝し、15得点1失点とグループを圧倒している。

 アーセナルは現在プレミアリーグで3位。今季の30試合58得点は、チェルシーやマンチェスター・シティに次ぐ数字である。ウェルベックは3アシストも記録しているが、オリヴィエ・ジルー(17得点)やアレクシス・サンチェス(18得点)はゴール前でより効果的な動きを見せている。

 24歳のウェルベックは3つのポジションをこなしてきたが、ジルーの負傷によって、より長い期間試合に出場している。ウェルベックがウィングを務めたのは、ジルーが復帰してからのことである。

 イングランド代表でも似たような話で、センターフォワードとしてプレーするか、リトアニア戦のようにウィンガーになるかは、試合当日になってみないと分からない。

 ウェルベックは負傷により31日に行われるイタリア代表とのフレンドリーマッチで不在となる。だが、アーセン・ヴェンゲル監督とアーセナルサポーターは、4月5日のリバプール戦での復帰を願っているだろう。

【了】

(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。

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