フットボールチャンネル

米捜査当局、賄賂横行のFIFAに憤り「詐欺のW杯。今日レッドカードを突きつける」。賄賂隠す文書の存在も明らかに

text by 編集部 photo by Getty Images

「これは詐欺のW杯で、今日FIFAにレッドカードを突きつける」

米捜査当局、賄賂横行のFIFAに憤り「詐欺のW杯。今日レッドカードを突きつける」。賄賂隠す文書の存在も明らかに
ジェームズ・コミーFBI長官【写真:Getty Images】

ケリー・カリー検事

「被告人たちは国際サッカーの運営プロセスを汚した。14人の共通点は、自分の立場を金のために利用し、私利私欲にまみれている。賄賂は仲介者を通してまとめられ、頻繁にアメリカも通過している。FIFAの他の部分と同様に、2010年W杯(南アフリカ大会)招致を選ぶ際にも、そのスキームの一部として賄賂が支払われていた。

 こういった行動は20年間にわたって行われてきた。我々の調査にも数年かかっている。しかし、これが終わりではなく、始まりなのだ。海外の同胞や関係者たちとこれからも協力していきたい」

ジェームズ・コミーFBI長官

「FIFAがこのまま変わらないと考えている人々は『これは事実だ』と言うかもしれないが、事実であるべきではない。サッカーは美しいスポーツで、富める人もそうでない人も楽しめる。フラットなピッチは傾いてしまった」

リチャード・ウェーバーIRS捜査課長(IRS:歳入庁)

「皆とここに立って重要な発表ができるのを誇りに思っている。数年間の努力が必要だったが、まだ仕事は終わっていない。今日はサッカーファンにとって素晴らしい日だ。サッカーと呼ばれようと、フットボールと呼ばれようと、汚職のないスポーツであるべきである。これは詐欺のW杯で、今日FIFAにレッドカードを突きつける」

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top