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プラティニ、スター選手の囲い込み防止を狙う。自国育成選手枠を拡大へ

text by 編集部 photo by Getty Images

プラティニUEFA会長、ブラッター氏再選ならFIFAの撤退を示唆
スター選手の囲い込みを防止したいミシェル・プラティニ会長【写真:Getty Images】

 欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏はビッグクラブによるスター選手の囲い込みを防止したいと考えているようだ。19日、アメリカ『ESPN』が報じた。

 現在チャンピオンズリーグ(CL)には「自国育成選手枠」と「クラブ内育成選手枠」という制度が存在する。クラブ内育成選手は15歳から21歳までのシーズンで国籍関係なく、当該クラブに3シーズン、もしくは36ヶ月在籍した経験を持つ選手を指す。自国育成選手はクラブ内育成選手に加えて、当該のクラブが所属するサッカー協会に属するクラブに3シーズン、もしくは36ヶ月在籍した選手を指す。

 CLに参加するクラブは、登録メンバー25名のうち、8名を「自国育成選手」とし、うち4名を「クラブ内育成選手」としなければならない。しかしながら、プラティニ会長は同枠をさらに拡大したいと考えているようだ。

 同会長は理由として「重要なことはベスト・プレーヤーが一つのクラブに集まることを制限することだ」と説明している。育成選手枠を拡大することで各クラブ間の競争力格差を減少させようと考えている。

「もしも、一つのクラブに全てのスター選手が所属してしまったら、それはサッカー界にとってよいことではない」

 近年、一部からファイナンシャル・フェアプレーが形骸化していると批判が集まるなど、クラブ間の経済格差が問題となっている。育成選手枠を拡大したとしても、ビッグクラブによる若手の“青田買い”が進むだけであるという指摘も存在する。果たして、プラティニ会長の改革は成功するのだろうか。

【了】

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