イングランド・プレミアリーグのアーセナルが、レアル・マドリーに所属するフランス代表のFWカリム・ベンゼマ獲得のため、クラブ史上最高額の移籍金を用意していることが分かった。

　アーセナルは今夏、マドリーに2度にわたってオファーを提示し、移籍金4000万ポンド（約77億円）で交渉を進めていると報じられている。一方、マドリーはこのオファーを前向きに検討していると見られているが、未だ合意には至っていない。

　スペイン紙『アス』によると、ベンゼマを是が非でも戦力に加えたいと考えているアーセン・ヴェンゲル監督は、クラブ役員の説得に動き、移籍金の上積みに成功したようだ。その結果、アーセナルは2013年夏にマドリーからドイツ代表のMFメスト・エジルを獲得した際に支払った移籍金4240万ポンド（約81億円）を超える4580万ポンド（約88億円）で話し合いを再開させたと伝えられている。

　27歳の万能型ストライカーは、2009年夏に移籍金およそ2500万ポンド（約48億円）でリヨンからマドリーに加入。2013/14シーズンからはFWクリスティアーノ・ロナウドやMFギャレス・ベイルと共に“BBC”と呼ばれる脅威の3トップを形成し、デシマ（10回目の欧州制覇）達成に大きく貢献していた。

　なお、アーセナルは、ベンゼマ本人に対してもマドリーで受け取っている年俸を超えるチームトップの週給を準備しており、移籍に向けて熱意を示そうとしている。

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