アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が、レアル・マドリーに所属するフランス代表FWカリム・ベンゼマ獲得に向け、クラブ史上最高額となる移籍金と週給を支払うことが許可されたと英紙『デイリー・メール』が伝えている。

　アーセナルは今夏の初めに3130万ポンド（約60億円）のオファーを提示したものの、マドリーがこれを拒否したため交渉は進展しなかった。そのため、ヴェンゲル監督は預金額が2億ポンド（約384億円）以上あると公言したクラブ首脳陣を説得し、ベンゼマ獲得に資金を注入させようと準備を整えていた。

　記事によると、アーセナルは2013年夏にドイツ代表のMFメスト・エジル獲得のために支払ったクラブ史上最高額となる4250万ポンド（約81億円）を超える4500万ポンド（約86億5000万円）の移籍金を用意しており、エジルが受け取っているクラブ最高額の15万ポンド（約2900万円）を超える週給をベンゼマに提示する方針があるようだ。

　アーセナルはオフシーズンにチェルシーからチェコ代表のGKペトル・チェフを獲得し、優勝候補の一角として評論家やサポーターから大きな期待を寄せられている。クラブOBのティエリ・アンリ氏は、ベンゼマを獲得すればプレミアリーグ制覇に一気に近づくだけではなくチャンピオンズリーグ優勝も夢ではなくなると語っているだけに、同選手の去就はクラブや指揮官の今後を左右する重要な要素となるかもしれない。

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