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バルサ、4季連続黒字経営も…莫大な人件費がフトコロ事情を圧迫

text by 編集部 photo by Getty Images

バルサ、4季連続黒字経営も…莫大な人件費がフトコロ事情を圧迫
高額な人件費がかかるバルセロナの選手【写真:Getty Images】

 バルセロナは2014/2015シーズン度決算を発表し、結果は黒字となったが人件費がかなりの負担となっているとした。22日付け『マルカ』が報じた。

 同紙によると、バルセロナは4季連続で黒字を達成しており、経理副会長のスサーナ・モンへ氏は中期スパンでの目標を「収入10億ユーロ(約1355億円)」と発表しており、次回決算年度は6億3300万ユーロ(約854億5500万円円)の収入が予想されている。

 しかし今回の決済では、負債はその70%以上を占める人件費により2億9000万ユーロ(約393億円)にまでふくれあがっている。

 人件費は負債の55%が望ましいとされ70%は危険だというが、スサーナ・モンへ氏は「クラブの経理状況はそれを容認することが出来る」とし、70%を超える人件費については「安全範囲だ」とした。

 スポーツサイト『Sport you』によると、人件費ではFWリオネル・メッシが2120万ユーロ(約28億6200万円)で、FWルイス・スアレスとWネイマールが各1000万ユーロ(約13億5000万円)とされている。また、ネイマールはバルセロナ移籍の際に4000万ユーロ(約54億円)も受け取っている。

 次には750万ユーロ(約10億1250万円)でMFアンドレス・イニエスタ、600万ユーロ(約8億1000万円)でMFイヴァン・ラキティッチとDFダニエウ・アウベスなどが続いている。

 クラブ理事会からは負債の額は2億ユーロ(約271億円)以下ではいけないとされているが、今季も来季もそ2億ユーロ以下になる見通しは立っておらず、今季のクラブの負債は3億2800万ユーロ(約442億8000万円)にまで増加するとみられる。

 スサーナ・モンへ氏は「それぞれのポジションで世界最高の現在の選手をクラブに留まらせ、さらに世界最高レベルの選手を獲得するにはこれだけの人件費を払わなければならない」としているが、いつまでレベルを維持する事が出来るだろうか。

【了】

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