先月初旬にバレンシアの指揮官に就任したガリー・ネビル監督だが、リーグ戦では未勝利が続きチームに復調の兆しは見られない。そこでチームに今一度奮起を促すべく大胆な決断を下した。英『スカイ・スポーツ』などが報じている。

　21日に行われたコパ・デル・レイ準々決勝1stレグのラス・パルマス戦は1-1のドローに終わった。主力組を数多く起用しながら勝利を逃してしまったが、この試合はこれまでと違った。

　今季は10番を背負ったダニエル・パレホが開幕からチームキャプテンの腕章を巻いてきた。しかし、ラス・パルマス戦でその証を託されたのはFWのパコ・アルカセルだった。チーム唯一のゴールを挙げたエースストライカーは今後もその役職に留まり続けるようだ。

　G・ネビル監督は異例のキャプテン変更について「数週間ダニと話し合いを続けて、2人でこの決断に至った」と説明。さらに『我々2人の間に問題があるのなら、彼は今夜プレーしなかっただろうし、あれだけのパフォーマンスを見せてくれなかったと思う。私はダニがこのチームのベストプレーヤーだと考えている」と述べ、キャプテンの職を解かれたパレホとの関係に問題がないことを強調した。

　シーズン途中にキャプテンを交代させるという大きな変化がバレンシアにどんな影響を及ぼすだろうか。アルカセルのリーダーシップと監督の操縦でチームを再び正しい軌道に乗せられなければ、順位は下がっていくばかりだ。

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