敵将も本田を要注意人物に。敗れたミランは最悪ムードでユベントス戦へ
なおこの試合について、アタランタのエドゥアルド・レーヤ監督は本田を要注意人物の一人として見ていたという。
「本田が出てきた場合のことも考えて、彼の複雑な動きをマークできるよう守備の戦術を準備していた。結局出てきた選手(DFからコンバートされたマッティア・デ・シリオのこと)が縦にばかり攻めてくるものだからまだよかった。もし外から中へと走り込んで来る本田だったら、我々のDFはその動きを捕まえるのに苦労したかもしれない」と記者会見で語った。
念のため断っておくが、我々日本人記者がそんな質問を振ったわけでは毛頭なく、会見で地元記者の質問に対しておもむろに答えたものだ。
チームの形が整わないミランにあって、本田が精神面でも、また戦術面でも組織のバランスを役割を担っていたことは、欠場したこの試合で強調された形となった。次節ユベントス戦は再び最悪のムードで迎えるわけだが、そこでミランを救う働きができるかどうか。とりあえず本田の快復を祈りたい。
(取材・文:神尾光臣)
【了】