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主審の顔面を殴る! インテル下部の16歳新星、2年間出場停止へ

text by 編集部 photo by Getty Images

レッドカード
16歳新星が主審の顔面を殴った【写真:Getty Images】

 インテル下部組織に所属する16歳FWウィルフレッド・ニュクリが、主審の顔面を殴るという大事件を起こした。11日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 イタリアのサン・ボニファーチョで行われたU-17世代の国際ユース大会でインテルはアタランタと対戦。ニュクリはイエローカードが提示された後にも抗議を続けたことでレッドカードが提示された。そこで同FWはさらにヒートアップし、主審に近付いたところをチームメートによって止められたものの、その時に手が同主審の顔に当たったという。そこで危険だと感じた同主審は、その試合を強制終了し、アタランタの3-0での不戦勝としている。

 この事件によって、規律委員会はニュクリに2018年5月9日までの実に2年間にわたる出場停止処分を言い渡した。「意図的で力強く平手で主審の顔(右下顎)を殴り、同主審に試合の早期打ち切りを決断させる身体的苦痛を及ぼそうとした」と行為の内容を説明。「主審がフィールドから出ようとしていた時にも同選手は脅迫的な態度を維持して再び同主審に攻撃を加えようとし、その後に所属クラブの役員幹部によって引き止められるまで深刻的な行動を止めなかった」と反省の色が全くなかったことを指摘した。

 ニュクリは、今季のU-17カテゴリーのリーグ戦で12試合に出場し3得点を決めている。昨季には、U-15カテゴリーで大活躍をしてインテルのリーグ優勝に貢献していた。しかし今回の処分により、残りのU-17カテゴリーはおろか、U-20カテゴリーでさえほぼ欠場せざるを得なくなる。

 インテルは、その処分の軽減を目指して異議申し立てを行うつもりのようだ。確かに2年間の出場停止処分は非常に重い処分だ。果たして、ニュクリのこれからどのような運命が待ち受けているのだろうか。

【了】

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