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長友佑都 8年前

インテル、CL出場権逃すも「ポジティブな1年」。長友は序列覆し定位置を確保【15/16シーズン査定】

シリーズ:15/16シーズン査定 text by 神尾光臣 photo by Getty Images

診断

インテル フォーメーション
インテルの今季の主なフォーメーション

補強診断結果 B-

 空振りになった選手もいたので高評価というわけにはいかないが、ミランダとムリージョ、そしてペリシッチが当たったということだけでも大きかっただろう。ウイングとセンターバックには人材が見つからず、近年の悩みの種であり続けたのだから。

 1シーズンで調子が持続しなかったものの、中盤の守備をまとめたフェリペ・メロや多彩なドリブルを武器とするリャイッチも前半戦は勝利に貢献した。逆に終盤に調子を上げたコンドグビア、冬に移籍後1ゴールと物足りなかったエデルについては、真の評価は来季に持ち越しか。

 一方サイドバックの補強は完全に空振り。プレシーズンの段階から評価を落としたモントーヤは冬に放出、マンチーニを追ってきたはずのアレックス・テレスも守備面で順応できず長友に序列を譲った。

総合力診断 B

 1年を通し、チームがまとまったということが非常に大きかった。攻守両面で一瞬集中力が抜ける悪癖はあるものの、やっとフォーメーションもスタイルも定まった。年間4位は、過去5年間で最高の成績だ。

 もちろん、インテルとしてはそこに甘んじて良いはずがない。ナポリとローマにはチームの完成度で先を行かれたし、首位ユーベとは戦力の差も大きい。これをどれだけ埋められるか。

(文:神尾光臣【ミラノ】)

【了】

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