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EURO2016 8年前

スペイン、EURO 3連覇はなるか。中盤は人材豊富も、得点力に不安材料。懸案の正GK問題は?

text by 竹澤哲 photo by Getty Images

現在の実力からすればデ・ヘア先発が妥当か

長年にわたってスペイン代表の正GKを務めてきたカシージャス(写真右)だが、EURO2016ではダビド・デ・ヘア(写真左)にその座を譲るか
長年にわたってスペイン代表の正GKを務めてきたカシージャス(写真右)だが、EURO2016ではダビド・デ・ヘア(写真左)にその座を譲るか【写真:Getty Images】

 今大会へ臨むメンバーを見てみると、まずゴールキーパーでは、これまで常にレギュラーを務めてきたカシージャスだったが、現在の実力からすればデ・ヘアが先発となるのが妥当のようだ。

 ディフェンスは、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ラモス、ジェラール・ピケ、フアンフランの4人が基本形。

 左サイドバックのジョルディ・アルバは2012年大会では華々しい活躍をみせた。だがその時と比べると、最近のバルサでのプレーをみても、レベルを落としている感は否めない。もう一人のアスピリクエタも安定した守備力を見せている。

 右サイドバックのフアンフランは近年のアトレティコの躍進に大いに貢献してきたプレーヤーだ。チャンピオンズリーグ決勝でのPK失敗は彼に大きなショックを与えたはずだが、その分もとりかえそうと今大会への意気込みは大きい。大会を前に次のように語っている。

「大きな歓びをスペイン国民に与えたい。僕らは素晴らしい集団となっているし、個人的にも優勝したいという気持ちはとても強いんだ」

 右サイドバックにはカルバハルが怪我をしたため選ばれた、アーセナルで成長著しい21歳のベジェリンもいる。デル・ボスケ監督は6月1日に行われた韓国とのテストマッチにてベジェリンを試している。

 センターバックはピケとセルヒオ・ラモスのコンビは不動だ。

 バックアッパーとしてはミケル・サン・ホセと、ユーティリティ性に優れたマルク・バルトラがいる。マルク・バルトラは左右どちらも可能な、空中戦に強いセンターバックだが、さらに右サイドバックもできる。

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