フットボールチャンネル

慎重なアザール、チームの復調気配にも「僕らは優勝候補じゃない」

text by 編集部 photo by Getty Images

エデン・アザール
ベルギー代表のエデン・アザール【写真:Getty Images】

 今EUROの最注目チームの一つと目されたベルギー代表。初戦のイタリアとの試合には敗れたが、その後連勝しタレント軍団は順当に2位でグループ突破を決めた。それでも、主将のエデン・アザールは自分たちが優勝候補とは思っていないようだ。23日、スペイン紙『アス』が報じている。

 スウェーデンの堅い守りに苦しんだものの、最終戦を1-0と勝利したベルギー。この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた25歳のMFは「ファイナルまで行ければ素晴らしいけど、僕らは優勝候補ではない」と述べ、「もう楽なゲームは残されていない。ハード―ワークが必要だ」とあくまで慎重に語る。

 決勝トーナメント初戦の相手は、ポルトガルを押しのけてグループF首位通過のハンガリーだ。「ポルトガルとの試合でも見られたように、彼らは最後までピッチの隅から隅までプレッシャーをかけてくる」と相手を警戒し、「厳しいゲームが予想されるが、ベスト8に行くための準備はしている」と続けている。

 誰もがその出来に失望した初戦を乗り越え、軌道修正しつつあるベルギーだが、まだまだこんなものではないと多くのファンも思っている。アザールの慎重なコメントからもチームの不完全燃焼ぶりが窺えるところだ。強豪ぞろいのトーナメントの山を避けられたツキもある。そろそろエンジンを全開させる時だ。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top