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チームへの献身を示すMFコケ「試合に出られなくても嫌な顔はするべきでない」

text by 編集部 photo by Getty Images

コケ
スペイン代表のコケ【写真:Getty Images】

 3連覇を狙う今EUROで、今一つ波に乗り切れないスペイン代表。問題はピッチの中だけでなく、GKダビド・デ・ヘアの性的スキャンダル、DFジェラール・ピケの国歌侮辱問題に、FWペドロの起用への不満発言など、ピッチ外でも頻発している。そんな中、MFコケが会見に臨み、フォア・ザ・チームの精神を示している。24日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 今大会の3試合を通じ、19分のみのプレーとなっているコケだが「いい感じだ。誰もがプレーしたい。しかし、ピッチに選手を送り込むのは監督だ」と語り、「プレーできなくても、嫌な顔をみせるべきではない。なぜなら、チームにとっていいことは、皆にとってもいいことだからだ」と不満の様子は全く見せない。

 そして、プレー時間の少なさに不満を漏らし問題となったFWペドロについて「あれは未来に向けての問いかけだった。彼は思ったことを言ったまでだ」と述べ、「彼はチームメイトとも話し合った。もうこの件はロッカールームに置いてきたよ」と騒動が解決していることを明らかにした。

 アトレティコ・マドリーの中心選手でもあるコケ。「チームが必要としていることに自分の全てを捧げたい」とディエゴ・シメオネ監督の薫陶を受けた24歳は、代表でもフォア・ザ・チームの精神を強調する。ピッチとベンチの一体感を繋ぐコケの存在が、スペイン代表を陰で支えているのかもしれない。

【了】

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