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退任のデル・ボスケ、GKカシージャスとの険悪だった関係を告白

text by 編集部 photo by Getty Images

ビセンテ・デル・ボスケ
スペイン代表監督を退任したビセンテ・デル・ボスケ氏【写真:Getty Images】

 EURO3連覇を逃し、早期敗退を余儀なくされたスペイン代表。指揮官のビセンテ・デル・ボスケ監督は退任を発表し、会見の中でGKイケル・カシージャスとの関係が険悪であったことを打ち明けている。1日、スペイン紙『アス』が報じている。

 デル・ボスケ氏は「カシージャスはチームメイトとは非常にいい関係だったが、我々首脳陣と非常に難しい関係にあったのは事実だ」と告白し、「彼はプレーしなくてもいいとは決して言わなかった」と述べた。確執の直接の原因は述べていないものの、同紙は、カシージャスがレギュラー落ちを予感した3月あたりから関係に変化があったとしている。

 そして、65歳の前監督は「カシージャスとは9年前から一緒にやってきた。彼を非常に評価している」とコメントし、「こうした一件が、今後の彼のキャリアを狭めたりすることはない」と述べ「将来的に彼との関係が修正できると確信している」と続けた。

 今EUROを戦う上で、GKダビド・デ・ヘアのセックススキャンダルに始まり、FWペドロの造反とも思える発言、そしてDFジェラール・ピケの国歌侮辱騒動など、プレー以外で様々な問題が噴出していた。そして敗退後に明らかにされたこの一件。ピッチの内外でどこかチグハグだった今大会のスペイン代表。あまりに寂しいデル・ボスケ黄金時代のエンディングではないだろうか。

【了】

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