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ウェールズ逆転勝利の立役者は失業中!? ベルギー戦の活躍が”就活”に

text by 編集部 photo by Getty Images

カヌ
ウェールズ代表のハル・ロブソン=カヌ【写真:Getty Images】

 EURO2016の準々決勝が現地時間1日に行われ、ウェールズ代表がベルギー代表を3-1で下し、初のベスト4進出を決めた。

 この試合の後半、ウェールズを逆転勝利に導くチーム2点目を奪ったハル・ロブソン=カヌは現在失業中だ。昨季までチャンピオンシップ(イングランド2部)のレディングに所属していたが、6月30日付で契約満了となり、ベルギー戦当日から正式に失業者となった。現在どのクラブにも所属していない。

 現在27歳のロブソン=カヌは10歳のころからアーセナルの下部組織で育ったものの芽が出ず、15歳でレディングへ放出される。2度のレンタルを経て復帰した後、2012/13シーズンにプレミアリーグで7得点を挙げたものの近年は存在感が希薄になっていた。もともとゴールゲッターではなく周りを活かすタイプのFWだが、あまりにもゴールが少なすぎたようだ。

 昨季はイングランド2部で28試合に出場し3得点だったロブソン=カヌは、EUROで再び評価を高めている。ベルギー戦だけでなくグループステージでも1点決めており、今大会は計2得点の活躍でウェールズの同胞たちをサポートしている。

 ベルギー戦が終わった後にはピッチ上に子供を呼び寄せて勝利の喜びを分かち合っていた苦労人ストライカーは、家族を養うために1日も早く再就職先を見つけねばならない。

【了】

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