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EURO2016 8年前

ロナウドとベイル、2人の巨人擁する“小国”対決の行方は。鍵を握るNo.2の欠場

text by 編集部 photo by Getty Images

鍵を握るNo.2の欠場

アーロン・ラムジーとペペ
アーロン・ラムジー(左)とペペ(右)【写真:Getty Images】

 エース同士の対決に注目が集まるが、その他に目を向ければ両チームのNo.2が揃って欠場する見込みであることも見逃せない。

 ポルトガルは今大会驚異的なパフォーマンスを続けている守備の要ペペが負傷で欠場するとみられている。C・ロナウドが波に乗り切れない中、たった一人でピンチを防ぎ続けてきた大黒柱を失うのはあまりにも大きな痛手だ。

 一方でウェールズも背番号10番のMFアーロン・ラムジーが累積警告で欠場する。今大会最多タイとなる4アシストを記録していた数字が語る通り、ウェールズの攻撃に変化を与えていた。こちらも非常に残念な欠場となる。

 それでも、よりダメージが大きいのはポルトガルの方だろう。ここまでチームとしても個々の選手としても低パフォーマンスが続いていたポルトガルにとって、ペペは影のMVPといってもよい存在だった。C・ロナウドの同僚という点でもチームに安定感をもたらしていた彼の不在は致命傷となりえる。

 ラムジーの創造性を失うのは痛いが、代役に予想されているレスター・シティのMFアンドリー・キングは運動量、献身性、組み立ての技術を満遍なく兼ね備えたオールラウンダーで、チームのバランス感覚という視点ではむしろ向上するはずだ。ポルトガル相手によりソリッドな布陣で挑むことになる。

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