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M・ゴメス、”政情不安”を理由にベシクタシュ退団を決意。クーデターが決定打に

text by 編集部 photo by Getty Images

マリオ・ゴメス
退団を決意したマリオ・ゴメス【写真:Getty Images】

 トルコ1部のベシクタシュに所属するドイツ代表FWマリオ・ゴメスが、政情不安を理由に退団を決意したようだ。20日に英紙『ガーディアン』が報じている。

 同紙によると、現地時間15日に起きたトルコのクーデターによって、国の内情が不安定になっていることを理由にゴメスが退団を決めたとのこと。クーデターでは首都アンカラや最大都市イスタンブールの空港や橋が封鎖され、戦闘では多数の死傷者が発生している。

 ゴメスは自身のFacebookを通じて「僕はたくさん考えたし、難しい決断だった。僕にとって非常に重い決断であるけれど、これはベシクタシュのファンにも示す必要があると考えた。僕はもう、スタジアムに集まる素晴らしいファンの前で、この偉大なクラブで、プレーすることはない。その理由は”完全に政治情勢”が理由だ! 

ここ数日の間に恐ろしいイベントが起きている。僕はみんなが理解してくれることを願っている。僕はクラブと、そしてファン、僕の家族に、素晴らしい時間を与えてくれたすべての人々に感謝したいと思う」と語り、退団に至った経緯について説明している。

 トルコではテロ事件も発生しており、非常に危険な状況にある。そうした中でクーデターも発生したことから、ゴメスも我慢の限界に達したのかもしれない。最後にゴメスは「政治的な問題は平和的な方法で解決されることを願っている。その後、再びベシクタシュのためにプレーすることが僕の大きな願いだ」と語り、トルコが平和な国になることを願った。

【了】

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