ブラジル代表の最年長レナト・アウグスト【写真:Getty Images】
ブラジル代表が苦しんでいる。自国開催のリオデジャネイロ五輪で金メダル獲得を目指しているが、2試合を終えていまだ無得点。勝ち点2でグループ2位につけてはいるものの、1次リーグ敗退の可能性もある。
南アフリカ戦とイラク戦で合計41本のシュートを放ちながら、一つもゴールを奪えていない。そんな状況で国際サッカー連盟の公式サイト『FIFA.com』がブラジル代表選手達のコメントを伝えた。
「ゴールを決めることが大きな不安になっており、結果的に選手たちの調子を狂わせて自信を損なっている」と語るのはオーバーエイジ枠でメンバー入りしているチーム最年長のレナト・アウグストだ。41本のシュートのうち枠内に飛んだのは13本のみで、悪循環に陥っている。
一方で19歳のガブリエル・バルボサは楽観的だ。「ボールは僕らの前へいくか、後ろにあるか、相手にカットされる」とチャンスが回ってこないことを指摘したが、「僕らは練習しているし、できる限りの力で戦っている。努力不足ではない。ゴールにボールが入らないだけで、時が来れば水門は開くだろう」と前向きに語った。
金メダル候補の筆頭と見られていたブラジル代表は、2014年のW杯のように自国開催のプレッシャーに押しつぶされて力を発揮できないまま大会を去ることになってしまうのか。全く違う考えを持つ選手達がいる状況で、チームの団結力をいかに高められるかは重要になるだろう。運命はデンマークとの1次リーグ最終戦の出来にかかっている。
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