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ミラン、エース売却失敗か。資金不足で今夏の補強に暗雲…

text by 編集部 photo by Getty Images

カルロス・バッカ
移籍が噂されるFWカルロス・バッカ【写真:Getty Images】

 ミランのエースが残留する可能性が高まっている。11日にイタリアの『カルチョメルカート.com』が報じた。

 ミランは先日、中国コンソーシアムの手に渡った。これにより今後豊富な中国資本が注入されることになるが、それは買収の全ての手続きが終了する12月以降とみられているために今夏の財政難の改善はないと報じられている。

 今夏の補強を行うにあたり、以前からその財政難を救うキーマンとされて来たのがエースのFWカルロス・バッカだ。クラブは、バッカを3000万ユーロ(約33億円)の移籍金で売却することでウェスト・ハムとクラブ間合意に至っていたが、同選手がそのオファーを断ったために交渉が停滞。そして今、バッカの売却の可能性がほぼ消滅した。

 バッカの獲得を強く望んでいたウェスト・ハムは、同選手の気持ちが一向に変わる気配がないことからターゲットを変更。そして先日にスウォンジー・シティからガーナ代表のFWアンドレ・アイェウを獲得すると、さらにリオ五輪にアルゼンチン代表として出場したFWジョナサン・カレリの獲得交渉もほぼ成立させたことを、チーム指揮官のスラベン・ビリッチ監督が明かしている。

 これにより、ミランは資金を得るために再びバッカの買い手を探さなくてはならなくなった。セリエA開幕まで残り10日を切ったにもかかわらず、今夏に未だ3名の補強選手しか獲得していないミラン。クラブは、移籍市場最終日までにヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の期待に応えることはできるだろうか。

【了】

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