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ポグバではなくイグアイン。適正価格との比較、この夏最も“高すぎた”選手が発表

text by 編集部 photo by Getty Images

ゴンサロ・イグアイン
ユベントスに加入したゴンサロ・イグアイン【写真:Getty Images】

 FIFA(国際サッカー連盟)の公式機関CIES(スポーツ研究国際センター)の調査によれば、この夏の移籍市場で”適正価格”と比較して実際に支払われた移籍金が最も高かった選手は、ナポリからユベントスへ移籍したFWゴンサロ・イグアインだったという。同機関が5日に発表を行っている。

 CIESは選手の年齢やパフォーマンス、経歴など様々なデータを用いて、各選手の客観的な適正価値を算出。その金額と、今夏の移籍市場で選手が移籍する際に支払われた金額を比較し、差額が最も大きかった選手のランキングを発表した。

 移籍金9000万ユーロでナポリからユベントスへ移籍したイグアインだが、CIESによれば適正な価値は6620万ユーロだという。ユベントスは、実際より2380万ユーロ(約27億円)も高い買い物をしたということになる。

 2位はマンチェスター・ユナイテッドがビジャレアルから獲得したDFエリック・バイリーで、適正価値1490万ユーロに対して実際の移籍金3840万ユーロ。差額は2350万ユーロでイグアインよりわずかに低いが、比率で言えばユナイテッドは実際の価値の2.5倍以上を支払ったという計算だ。

 3位以下には、セビージャからアトレティコ・マドリーへ移籍したFWケビン・ガメイロ、クリスタル・パレスからエバートンへ移籍したMFヤニク・ボラシエ、ボルシア・メンヘングラードバッハからアーセナルへ移籍したMFグラニト・ジャカが続いている。ユベントスからマンチェスター・ユナイテッドへ”史上最高額”で移籍したMFポール・ポグバは、実際の移籍金1億1000万ユーロに対して適正価値9480万ユーロ(差額1520万ユーロ)だとして9位に名を連ねた。

 また、CIESは今夏の移籍市場で最も”売り上手”だったクラブのランキングも発表。ガメイロのほかMFグジェゴシュ・クリホビアク、FWチーロ・インモービレ、FWフェルナンド・ジョレンテ、DFコケを放出したセビージャが、適正額5950万ユーロの選手たちを合計9440万ユーロで売却し、合計3490万ユーロ(約39億8000万円)の得をしたクラブだったと発表している。2位にはクリスタル・パレス、3位にはナポリが続いた。

【了】

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