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アーセナル、ヴェンゲルの“ラストチャンス”へ。浅野ら若手に投資も…優勝争いは険しい道のり【欧州主要クラブ補強診断】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

補強・総合力診断

アーセナル フォーメーション
今季のアーセナルの予想フォーメーション(黄色は新加入選手)

補強診断 B

 ヴェンゲル監督にしては積極的な動きを見せたが、堅実経営を続けるアーセナルには十分な資金があり、補強に対しもっと派手に投資することができた。経験豊富なベテラン勢が去った今季、その穴を補いきれたかといえばそうではないだろう。

 そんな中で獲得したムスタフィ、L・ペレス、ジャカの3人はすぐキープレイヤーにならなければならない。相変わらず若手の起用に積極的な指揮官の方針もあり、新加入のホールディングや下部組織所属の若手にさらなるチャンスが回ってくる可能性もある。

総合力診断 B

 文句なしにプレミアリーグを制覇できるとは言えない。それでも安定してトップ4争いに絡める実力はあるだろう。懸念点は毎年問題になる中盤戦以降の負傷者続出と息切れだ。これまで故障を繰り返していたロシツキやアルテタ、ウィルシャーは今季のチームにいないが、誰がいつどんな怪我を負うかは読めない。

 スカッドの人数を増やしたり、スーパースターを補強したりしたわけではないアーセナルは、依然として選手層に不安を抱える。今季も負傷者が相次ぐようであれば、どこかのタイミングで失速することは十分に考えられるだろう。

【了】

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