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“ローマの王子”、胸中の思いを激白「決勝弾を死の淵に立つ叔母に捧げたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

フランチェスコ・トッティ
ローマの主将フランチェスコ・トッティ【写真:Getty Images】

 “ローマの王子”ことキャプテンのFWフランチェスコ・トッティが胸中の思いを語った。12日に同クラブの公式チャンネルが伝えている。

 現地時間11日に行われたイタリア・セリエA第3節のサンプドリア戦でこの試合の途中から出場したトッティは、FWエディン・ジェコがアディショナルタイムに獲得したPKを決めてチームを逆転勝利に導いた。

 試合後にこの決勝弾を誰か特別な人に捧げたいかと尋ねられたトッティは、「これを捧げることで状況が一転すればいいけど…」と話し始めると、「残念ながら叔母のテレーザが今生死の境をさまよっているところなんだ」と沈痛な面持ちで心境を語っている。

 そして、「できるだけその日がもっと遅くなればいいけれど、おそらく今日か明日には…」と再び言葉を遮ると、「たぶんもう彼女には会えなくなるだろうからこのゴールを彼女に捧げるけど、残念ながら何の役にも立たないだろうね」と落胆の色を見せた。

 この日、1アシストと逆転弾を決める活躍でホームでの敗戦から救ってみせたトッティ。同選手のこの雄姿が死の淵で戦う叔母にも届くだろうか。

【了】

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